生きるそばから唾を吐きかけるのは やめてくれないか

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生姜焼き

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伯母さんが倒れたって連絡があった日

 

とりあえずは大丈夫だろうと思って風呂はいってたんだ

 

そしたら脱衣場に置いてあったスマホが鳴ってさ

 

出ようと思ったんだけどなんか身体が反応しなくてさ

 

出なかったんだよ 電話に

 

湯舟に浸かってたんだけど

 

浸かったままでさ 出なかったんだよ

 

出た方が良いかなと思いながら

 

出なかったんだよ

 

何でだろう

 

出なかったんだよ

 

死んじゃったのかなって思いながらも出なかったんだよ

 

伯母さんの顔を思い浮かべながらさ サヨナラなのかなって考えたよ

 

湯舟で肩出してさ さよなら伯母さんって思ったよ

 

 

 

おかしいなって思いながらもさ

 

伯母さんならその前に来てくれると思ってたからさ

 

いなくなる前にさ

 

じゃあねぇ って声かけてくれると思ってたからさ

 

何しろオレにとって特別な伯母さんだから

 

逝く前に何かあるだろうと思ってるわけ

 

なのでどうして来てくれなかったんのかなって考えたよ

 

だから ひょっとしてまだかなって思った

 

それで湯舟に浸かってたんだ

 

伯母さんならなんか合図するだろうと思ってさ

 

何しろオレにとって特別な伯母さんだからさ

 

 

どうしてそう思うかって言ったら

 

伯父さんがそうだったんだよ

 

逝く前に教えてくれたんだ オレに

 

朝の4時半ごろだったけど

 

ふと目が覚めたんだ

 

そしたら電話が鳴ったんだよ 当時 黒電話だったけど

 

その黒電話に出ると 伯父さんが倒れたって うちのお袋が言ってるわけ

 

それで急いで起きて駆け付けたら逝っちゃてたんだよね

 

そんなこと初めてだったから

 

今でもよく覚えてるよ

 

 

だから伯母さんも何かあるだろうって思ってるわけ

 

逝くときにはさ

 

だから風呂から上がった後にさ 生姜焼き食ったんだよね

 

何でかって言うと 食卓に生姜焼きが準備してあったんだよ

 

だから とりあえず食ったんだよ 生姜焼きを

 

電話もせずにさ

 

電話して伯母さんがやっぱり だめだってことになったら

 

生姜焼きなんか食ってる場合じゃない じゃない

 

だからとりあえず食ったんだよね

 

うまかったよ 生姜焼き

 

小振りの豚肉に生姜ダレがよく染み込んでて 久し振りにうまいと思ったよ

 

どっちかっていうと 小振りの方が好きなんだよね 豚肉の切り方としてはさ

 

どーんどーんと無造作に大きな豚肉より 生姜のよく染みた薄めで小振りの方が好みなんだ

 

そんでキャベツの千切りを生姜のタレにからませて食うのって最高だよね

 

添えてあったのは普通に手切した素朴な千切りキャベツだったんだけど

 

それはそれで良しとしてさ

 

欲を言えばキャベツもさ できればほんとの千切りが良いんだよね

 

あのサボテンとか和光で出てくるやつ

 

あの千切りキャベツがうまいんだよね

 

昔は3回くらいおかわりしてたよ

 

ご飯といっしょにね

 

最近行ってないけどね まだやってるのかなおかわりキャベツ

 

あの千切りもマシンでやってるんだよね

 

あんなの誰かが手切りでやってたら腱鞘炎になっちゃうよな

 

実は千切りマシン使ってたことがあるんだ 昔のはなしだけど

 

すごいよな あの機械 色んなメーカーが出してて何て名前かは忘れちまったけど あっという間に千切りだよ

 

当時プラスチックのタライで受けてたけど ほんとにあっと言う間だから

 

千切り山盛りだよタライに

 

千切りってより 万切りって感じだよな 仕上がったキャベツのあの細さ見てると

 

 

それで 電話してみたんだ

 

伯母さんのことだけど

 

伯母さんの妹にさ 電話したんだ

 

叔母さんからの着信だったから

 

オレにとっては叔母さんになるわけだけど

 

生姜焼きを食い終わった後にね 電話したわけ

 

そしたら大丈夫だったよ 結局のところ

 

 

それで思ったよ

 

もっと早く電話してもよかったかなって

 

 

 

 

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